群馬県 高崎市 小児科 小児神経科
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溶連菌感染症(ようれんきん かんせんしょう)について

溶連菌感染症について

【特徴】

≪原因≫A群β溶血性連鎖球菌という金による感染症です

≪症状≫

★のどに感染した場合(咽頭炎、扁桃炎)は

・発熱

・のどの痛み(のどに白い膿がつくこともあります)

・首のリンパ節の腫れ・痛み

・手でさわるとザラザラした感じの全身の発疹(溶連菌の毒素による)

・舌につぶつぶがみられるイチゴ舌

・嘔吐や頭痛が出ることもあります

 

★皮膚に感染した場合(とびひ、丹毒、蜂窩織炎)は、感染の深さによって状態がかわります。

 ◇とびひ(伝染性膿痂疹)は、皮膚の最も浅い部分(表皮)に感染したもので、溶連菌によるとびひでは、厚いかさぶた状の発疹が、かきむしった部位に次々に広がっていきます。

 ◇丹毒(たんどく)は、皮膚の比較的浅い部分(表皮~真皮)に感染したもので、痛みがあり、赤い部分の境界がはっきりしていて、表面に光沢がみられます

 ◇蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、皮膚のさらに深い部分(真皮の深い所~皮下脂肪組織)に感染したもので、痛みがあり、赤い部分の境界ははっきりしません。

 

≪感染経路≫

飛沫感染と接触感染でうつります。

飛沫感染とは、感染している人の咳やくしゃみで飛沫(唾液やしぶき)が他の人の口や鼻の中に入って、うつることです。

接触感染とは、溶連菌の場合は、感染している人の唾液が自分の手について、それが自分の口や鼻の粘膜についてうつること、あるいは、とびひの人のかさぶたの下の浸出液が自分の皮膚についてうつることです。

≪治療≫

抗菌剤の投与を行います。

咽頭炎、扁桃炎の場合は、ペニシリン系の抗菌剤を10日間、またはセフェム系の抗菌剤を5日間(状態によっては7日間)内服します。きちんと飲み切ることが大切です。中途半端に感染がくすぶっている場合、溶連菌感染症から2-3週間後に、発熱や関節痛、心臓の炎症を伴う「リウマチ熱」が発症してしまうことがあります。溶連菌に対する体の免疫反応が、誤って自分の体の組織(関節や心臓など)を攻撃してしまうことで発症するものです。

 

丹毒、蜂窩織炎で重症な場合は、点滴での治療が必要な場合もあります。

 

≪感染拡大予防≫

咽頭炎、扁桃炎の場合は、抗菌剤を投与して24時間たつと、他の方にうつりにくくなります。

とびひの場合は、浸出液が他の方につかないよう、ジュクジュクしているうちは、ガーゼなどで覆って登園・登校しましょう。

≪合併症について≫

抗菌剤をしっかり内服していても、咽頭炎・扁桃炎から2週間後、皮膚感染症から4週間後頃に、血尿や蛋白尿がみられることがあります(=急性糸球体腎炎)。これは、溶連菌の成分と、それに対する体の免疫成分が合体したもの(免疫複合体)が、腎臓の糸球体(毛細血管のかたまり)にたまって、腎臓に炎症を起こしてしまうからです。尿の色がいつもと違うと感じたら、ぜひ受診して尿検査を受けましょう。