2026/09/07
前回に引き続きインフルエンザについて書かせていただきます。
インフルエンザ(その2)
≪感染経路≫
インフルエンザは、主に飛沫感染と接触感染でうつります。
飛沫感染は、感染している人の咳やくしゃみが目や口や鼻の粘膜についてうつることです。
接触感染は、感染している人の唾液が手について、それが自分の口や鼻の粘膜についてうつることです。ドアノブに付着していたウイルスをさわった手で飲食をしてうつる場合もあります。
流行期にはマスク着用と手洗いを心がけましょう。
なお、密閉された空間で、かつ湿度が低い条件では、飛沫よりもさらに粒子の小さいエアロゾル(飛沫核)での感染リスクもあるとされています。エアロゾルの場合は、飛沫よりも長時間にわたって空間にただよい、より離れたところでも感染の可能性があります。エアコンを利用中も、適度な換気を心がけましょう。
≪潜伏期間≫
潜伏期間とは、ウイルスに感染してから最初に症状がでるまでの時間です。インフルエンザの場合は1-3日(通常は2日程度)とされています。
ウイルスが気道の上皮細胞に感染して、増殖して、免疫システムが反応して発熱などの症状が出るまでに時間がかかるため、潜伏期間が生じます。インフルエンザが発症する1日前頃からすでに周囲への感染力はあると考えられています。
≪検査≫
・鼻からの抗原検査
・AIを用いたのどの検査(のどを撮影する) があります。
抗原検査の場合、発熱から間もないと、検査で検出できるほどウイルスが十分に増殖しておらず、偽陰性となってしまうことがあります。AIを用いたのどの検査は、抗原検査よりもやや早くから行えるとは言われていますが、それでも早すぎると正確な検査が行えないため、検査をご希望の場合は発熱から12時間以上経過してからをおすすめします。(ぐったりしているなどご心配な症状がありましたら、もちろん診察は早めでも可能ですのでご相談ください)
≪治療≫
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薬の名前 |
1日の使用回数 |
続ける日数 |
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オセルタミビル(タミフル)(飲み薬) |
1日2回 |
5日間 |
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リレンザ(吸入) |
1日2回 |
5日間 |
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イナビル(吸入) |
1日1回 |
1回のみで終了 |
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ゾフルーザ(飲み薬) |
1日1回 |
1回のみで終了 |
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ラピアクタ(点滴) |
1日1回 |
1回のみで終了 |
≪感染拡大防止≫
学校保健安全法により、インフルエンザの出席停止期間が決められており、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」とされています。
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発症日 (0日目) |
発症後 1日目 |
発症後 2日目 |
発症後 3日目 |
発症後 4日目 |
発症後 5日目 |
発症後 6日目 |
発症後 7日目 |
発症後 8日目 |
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発熱した日 |
お休み |
お休み |
お休み |
お休み |
お休み |
登園・登校可
※ただし、解熱した後2日(幼児は3日)が過ぎるまでは、お休み |
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登園・登校の 可否 |
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通学していない成人の方は法律的な制限はないのですが、感染拡大防止のため、職場の方と相談の上、なるべく上記の対応をおすすめしております。
≪その他≫
川崎病などでアスピリンを内服中の方は、インフルエンザ、水痘に感染したときにはアスピリンを中止してください。脳症や肝臓の障害といった重い症状を引き起こす、ライ症候群になるリスクが上がってしまうからです。その他のNSAIDs(ジクロフェナク、メフェナム酸など)も注意が必要とされています。お子さんの発熱時には、ライ症候群のリスクが少ないアセトアミノフェンを使用しましょう。

